“せんぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
詮議94.9%
僉議3.1%
賤妓1.0%
穿議0.5%
詮義0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「野郎。ぬかしたな! 不浄役人の下っぱたアどなたさまに向かっていうんだ。詮議せんぎの筋があって来たんだ。うぬのうちア三蓋松か!」
「女(が)見返す」と見るか、「女(を)見返す」と見るかの相違であるが、そうやかましく僉議せんぎするほどのこともあるまいと思われる。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
しかも賤妓せんぎ冶郎やろうが手をつて一唱三歎いっしょうさんたんする者はこの都々逸なり。いやしくも詩を作る者は雲井竜雄くもいたつお西郷隆盛さいごうたかもりらの詩を以て、浅薄露骨以て詩と称するに足らずとなす。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
恩師の食道楽に感化された乎、天禀てんぴんの食癖であった乎、二葉亭は食通ではなかったが食物くいもの穿議せんぎがかなりやかましかった。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
銀のねこすてた所が西行さいぎょうなりと喜んでむるともがら是もかえって雪のふる日の寒いのに気がつか詮義せんぎならん。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)