“せみまる”の漢字の書き方と例文
語句割合
蝉丸100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほかじゃない、さる大々名から、新年の大香合せに使うために拝借した蝉丸せみまるの香炉、至って小さいものだが、これが稀代の名器で、翡翠ひすいのような美しい青磁だ。
席上にはその頃まだ大学の生徒であった今の博士寺田寅彦君もいた。謡ったのは確か「蝉丸せみまる」であった。漱石氏は熊本で加賀宝生を謡う人に何番か稽古したということであった。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
蝉丸せみまる法師姿ほうしすがたを描いて、上に「これやこの行くも帰るも分れては……」がしたためてある。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)