“せきばら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
咳払85.7%
咳拂11.1%
呟払1.6%
咳嗽払1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(小型グラスをすかして見て)おや、からだ、誰かもう飲んじまった。(ヤーシャ咳払せきばらいをする)がぶ飲みとはこのことだ……
桜の園 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
學院インスティテユーション」といふ字の意味を考へながら、最初の言葉と聖書の句との間の關係を知らうとつとめてゐる時に、私の直ぐ背後で咳拂せきばらひがしたので頭を向けた。
呟払せきばらいをする。それから、つぶれたような、どこから出るともわからない、子供が読本の拾い読みをするような声で、弔辞を読むような声で、彼は原稿を読み始める。
じみな蚊絣かがすり大島紬おおしまつむぎに同じ羽織をかさねた重吉が仔細しさいらしく咳嗽払せきばらいでもして、そろそろ禿げ上りかけたひたいでもでている様子を見ると、案外真面目まじめな夫婦らしく、十二
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)