“すいがんもうろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
酔眼朦朧83.3%
酔眼矇朧16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私も酔眼朦朧すいがんもうろうとして、その様子を眺めていたが、早く、桂子を連れださねばならぬと思い、彼女をせかして玄関に出たが、桂子はもはや、ひとりで草履ぞうりをはけないほど酔っている。
野狐 (新字新仮名) / 田中英光(著)
道庵は酔眼朦朧すいがんもうろうとして眺める。米友は眼をみはって高い石垣の下のほりを見下ろす。城を下って城を見上げて、説明を聞くと、加藤清正も熊本城を築く前に来って、この城を見学して帰ったという。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
やがて亥刻よつ半(午後十一時)という頃、辻番の前を泉屋の提灯ちょうちんが通って、真向うの表戸を開けて入ったのを見た頃は、ガラッ八も伊三松も、酔眼矇朧すいがんもうろうとして