“じツ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
75.0%
凝如25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紫の羽織を着た十五六の娘の肖像畫だ。描寫も色彩も舊式の油繪で、紫の色もボケたやうになつて見えたが、何かじツと仰ぎ見てゐるやうな眼だけは活々いき/\としてゐた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
周三は眼をまるくした。そしてじツとお房の顏を見詰めた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
と氣が激しく燥々いら/\して來て凝如じツとしてゐては、何か此う敗頽の氣と埃とに體も心も引ツ括めて了ふかと思はれて、たまらなく家にゐるのが嫌になツて來た。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)