“じんだいこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
陣太鼓100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にわかにとどろく軍馬の音! 法螺ほら! 陣太鼓じんだいこ! 銅鑼どらぶうぶうどんどん。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
七つになる嘉吉かきちという男の子が、いつもの陣太鼓じんだいこたたいて叱られたあと、そっと千代子のそばへ来て、宵子よいこさんはもう帰って来ないのと聞いた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もっとも秀吉ばかりでなく、およそ戦国の世に男とうまれ武士の子と生まれたほどの者は、みな、陣太鼓じんだいこが三ツ鳴るあいだに、具足着ぐそくきこみのできるくらいの修養しゅうようを、ふだんのうちにつんでいた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)