“じんし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
人士33.3%
壬子26.7%
刃死13.3%
塵滓13.3%
神使6.7%
尋思6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただしこれは、里のうわさと、何かにつけ、老公の健康を案じる一部人士じんしの取沙汰にすぎない。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「医妙院道意日深信士、天明てんめい甲辰こうしん二月二十九日」としてあるのは、抽斎の祖父本皓ほんこうである。「智照院妙道日修信女、寛政四壬子じんし八月二十八日」としてあるのは、本皓の妻登勢とせである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
庭中ていちゆう池のほとりに智勇の良将宇佐美駿河守刃死じんし古墳こふんりしを、先年牧之老人施主せしゆとしてあらた墓碑ぼひたてたり。不朽ふきう善行ぜんぎやうといふべし。
その優しく愛らしく、ちと塵滓じんしを留めざる美しさは、名匠ラフアエロが空想中の女子の如し。烏木こくたんの光ある髮は、美しくなかだかなる額を圍めり。深黒なる瞳には、名状すべからざる表情の力あり。
家内のものいづれも衣服いふくをあらため神使じんしをまつ、神使いたるときけば、親あるものは親子麻上下にて地上にいでて神使をむかふ。
新婚しんこんありつる家毎いへごと神使じんしを給はるゆゑ、かどおほき時は早朝よりして黄昏たそがれにいたる時もあり。
おもしろの尋思じんしよ 残んの酒冷えぬほど
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)