“じょうが”の漢字の書き方と例文
語句割合
嫦娥100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
情熱的パッショネートななかに、悲しいあきらめさえみせているので、感じやすいわたしは自分から、すっかりつくりあげた人品ひとがらを「嫦娥じょうが」というふうにきめてしまっていたのだった。
柳原燁子(白蓮) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
昔の人は月を見て、嫦娥じょうがやダイヤナのような美人が住んでる、天界の理想国を想像していた。然るに今日の天文学は、月が死滅の世界であって、暗澹あんたんたる土塊にすぎないことを解明している。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
「そうだ、満月だ。月が一番美しく輝く夜だ。まるで手を伸ばすと届くような気がする。昔嫦娥じょうがという中国人は不死の薬を盗んで月にはしったというが、恐らくこのような明るい晩だったろうネ」
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)