“しょうびえん”の漢字の書き方と例文
語句割合
薔薇園100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの空地あきちの草原で、子供たちや、牛が遊んでおりましょう。あれは、小松殿のおやかたのあった薔薇園しょうびえんの跡でございます。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この日の五条総門は、もと薔薇園しょうびえんの辺から主典すてんつじ、車大路まで、供待ちの馬や車でいっぱいだった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
薔薇園しょうびえんの邸にいる子息の小松重盛しげもりは、それを聞くと、悲壮な決意をもって、父の清盛を訪ずれた。そして、面をおかして、重盛は、聖徳太子の古言をひいて、憤怒ふんぬの父をいさめた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)