“しゅうか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
主家33.3%
衆寡33.3%
秀佳4.8%
秀歌4.8%
秋果4.8%
秋瓜4.8%
螽花4.8%
讐家4.8%
集荷4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは吉良、上杉両家の近情きんきょうを偵察するためで、内蔵助もそのころから主家しゅうかの再興をしょせんおぼつかなしと見て、そろそろそれに処する道を講じておいたものらしい。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
此の時吉川勢殆んど危かったのを、熊谷伊豆守信直等馳合はせあわせて、其の急を救ったので、弘中衆寡しゅうか敵せず、滝小路の民家に火を放って、弥山道みせんどう大聖院たいしょういんに引あげた。
厳島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
そこに、くさ草紙ぞうしの世界が現われ綿絵の姿が髣髴ほうふつとした。田之助たのすけが動き、秀佳しゅうかが語る——
ここへおちつかれてからの後醍醐は、しきりと歌をまれていた。それも秀歌しゅうかが多かった。自然、運命の極限が、人の悲腸ひちょう詩魂しこんを叫ばすのであろうか。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二匹の牛、十匹の羊、五匹の豚が、あらゆる物に調理され、酒は山東さんとう生粋きっすい秋果しゅうかはこの山のみのりだし、隠れたる芸能の粋士もまた寨中さいちゅうに少なくない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蒲公英たんぽぽや葉を下草に咲て居る 秋瓜しゅうか
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
細長一本ずつの緑色花穂は稈に頂生し、果穂は熟後褐色を呈し、小穂(学術語であって螽花しゅうかと称する)
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
ややもすればはやり勝ちな、一党の客気かっき控制こうせいして、おもむろに機の熟するのを待っただけでも、並大抵なみたいていな骨折りではない。しかも讐家しゅうかの放った細作さいさくは、絶えず彼の身辺をうかがっている。
或日の大石内蔵助 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
武具、爆薬、穀物、車輛、また奥の調度品には、絹、糸、油、金銀、それと牧場にも、牛、羊、騾馬らば家鴨あひるなどまであって、その集荷しゅうかには、七日も要したほどである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)