“しまびと”の漢字の書き方と例文
語句割合
島人100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浦人うらびと島人しまびと乗せて城下に往来ゆききすること、前に変わらず、港開けて車道でき人通りしげくなりて昔に比ぶればここも浮世の仲間入りせしを彼はうれしともはた悲しとも思わぬ様なりし。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
悪事千里とはう申したもの、何時いつしか此の事がおかみの耳に伝わりまして、お瀧はたちま召捕めしとりとなり、続いて遠島を申付けられました次第でございますが、如何いかにも島人しまびとに珍らしき美人でありますから
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
この島や島人しまびとはすっかり自分の気に入ってしまった。瀬戸内にこんな島があって、自分のような男を、ともかくも呑気のんきに過さしてくれるかと思うと、まさにこれ夢物語の一章一節、と言いたくなる。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)