“しくみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仕組53.3%
脚色20.0%
為組13.3%
機構6.7%
組織6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つまり、すべてはたましいたましい交通こうつうねらったもので、こればかりはじつなんともいえぬほどうま仕組しくみになってるのでございます。
「あのね、この芝居はどういう脚色しくみなの、それが聞きたいの。」
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鞍山站あんざんてんまで酒を運んだちゃんぐるまぬしを縛り上げて、道で拾った針金をふところじ込んで、軍用電信を切った嫌疑者にして、正直な憲兵をだまして引き渡してしまうなんと云う為組しくみ
鼠坂 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
然し彼は今までの長い工場生活の経験と、この頃のようやく分りかけてきたその色々な機構しくみのうちに、自分の位置を知ることが出来るように思った。——
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
今日の中から想像をせるだけでも余りにつらい人間の仕業と社会の組織しくみであった。(三〇・一一・六)
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)