“ざんじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
暫時98.2%
漸次1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「運座では、お戻りの遅いはず。ご主人のお帰りなさる間、こうしておるも所在ない。お仏壇へ暫時ざんじ誦経ずきょうをおゆるし下さるまいか」
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雪吹にあひたる時は雪をほり身を其内にうづむれば雪暫時ざんじにつもり、雪中はかへつてあたゝかなる気味きみありてかつ気息いきもらし死をまぬがるゝ事あり。
従来非常にたくさんなこのユリ根が外国に輸出せられたが、これからも漸次ざんじにその盛況せいきょうを見るに至るであろう。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
現に稍々やや大なる石材せきざいくだきて漸次ざんじ目的もくてき形状けいじやうとせしあとみとむるを得るなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
子房しぼうがまだ若いときは(左側中央の図)、その各室内にまだ毛は生じていないが、花が終わって後子房しぼうが日増しに大きくなるにつれ、漸次ざんじにその外方の内壁ないへきから毛が生じ始める。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)