“さっち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三進85.2%
察智3.7%
察知3.7%
殺地3.7%
颯地3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黙っていても五十万円とはね上るコムミッションを頂戴して、二進にっち三進さっちも行かぬ借金の穴埋めをしようと血眼になって走り廻っている。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
この本は内容の大部分をみんの時代の「知嚢ちのう」からとったもので、政治、軍事その他世事百般の知謀術策の物語が集めてあるが、その第三巻「察智さっち」の巻が裁判物語である。
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
で、この間うちから、ここへ来ているお綱を、孫兵衛がつけ廻しているのも知っていながら、わざとそしらぬ顔をして、すべての様子を察知さっちした上、予定どおり、巧みに孫兵衛を抱きこんでしまった。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
破陣の勢いで錫杖を一しんすれば、丘小一の影は宙へ躍って新月のやいばをかざし、崔道成は低く泳いで颯地さっちけんを横に払う。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)