“ござなくさふら”の漢字の書き方と例文
語句割合
無御座候100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なほ数々かずかず申上度まをしあげたく存候事ぞんじさふらふことは胸一杯にて、此胸の内には申上度事まをしあげたきことの外は何も無御座候ござなくさふらへば、書くとも書くとも尽き申間敷まをすまじくことつたなき筆に候へば、よしなき事のみくだくだしく相成候ていくらも
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
此命このいのち御前様おんまへさまに捨て候ものに無御座候ござなくさふらはば、外には此人の為に捨て可申まをすべく存候ぞんじさふらふ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
生れてより神仏かみほとけを頼み候事さふらふこととては一度も無御座候ござなくさふらへども、此度このたびばかりはつくづく一心に祈念致し、吾命わがいのちを縮め候代さふらふかはりに、必ず此文は御目おんめに触れ候やうにと、それをば力に病中ながら筆取りまゐらせ候。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)