“無御座候”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ござなくさふらふ50.0%
ござなくさふら25.0%
ござなくさうらふ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思へば、人の申候ほど死ぬる事は可恐おそろしきものに無御座候ござなくさふらふ。私は今が今此儘このままに息引取り候はば、何よりの仕合しあはせ存参ぞんじまゐらせ候。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
なほ数々かずかず申上度まをしあげたく存候事ぞんじさふらふことは胸一杯にて、此胸の内には申上度事まをしあげたきことの外は何も無御座候ござなくさふらへば、書くとも書くとも尽き申間敷まをすまじくことつたなき筆に候へば、よしなき事のみくだくだしく相成候ていくらも
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
吾人如何に寂寥の児たりといへども、また野翁酒樽しゆそんの歌に和して、愛国の赤子たるに躊躇する者に無御座候ござなくさうらふ
渋民村より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)