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こゑ
語句 | 割合 |
聲 | 75.0% |
声 | 21.5% |
音 | 2.9% |
戀 | 0.6% |
|
はて、
何の
菜だ、と
思ひながら、
聲を
掛けようとして、
一つ
咳をすると、
此は
始めて
心着いたらしく、
菜を
洗ふ
其の
婦が
顏を
上げた。
百樹曰、我が
幼年の頃は元日のあしたより扇々と市中をうりありく
声、あるひは白酒々の声も春めきて心も
朗なりしが此声今はなし。
巫子祝詞をはり、湯の
沸上るにおよびて、
吉祥には釜の鳴る
音牛の
吼ゆるが如し。
凶きは釜に音なし。是を吉備津の
御釜祓といふ。
ある
時は
婦女どもに
凝る
肩をたゝかせて、
心うかれる
樣な
戀のはなしなどさせて
聞くに、
人は
腮のはづるゝ
可笑しさとて
笑ひ
轉ける
樣な
埒のなきさへ、
身には一々
哀れにて