“こらえじょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
忍耐力100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丁度お種も女の役の済むという年頃で、多羞はずかしい娘の時に差して来た潮が最早身体から引去りつつある。彼女は若い時のような忍耐力こらえじょうが無くなった。心細くばかりあった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
三人は、水底みなそこを望んでいるような、忍耐力こらえじょうの無い眼付をして、時々話をめては、一緒に空の方を見た。どうかすると、遠くれた鳥が通る。それが泳いで行く魚の影のように見える。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)