“こうもりがさや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蝙蝠傘屋80.0%
洋傘屋20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どことも知らず姿を消してしまい、新橋から住み替えて来た北海道産の梅千代というも、日本橋通りの蝙蝠傘屋こうもりがさや落籍ひかされ、大観音の横丁に妾宅しょうたくを構えるなど、人の出入りが多く
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それから警察署の隣にある蝙蝠傘屋こうもりがさやも——傘屋の木島さんは今日でも僕のことを覚えていてくれるであろうか? いや、木島さん一人ではない。僕はこの界隈に住んでいた大勢の友だちを覚えている。
本所両国 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
島田という洋傘屋こうもりがさや……これは、あなたは、御存じないと思いますが……のあとの約三百坪ほどの地所に、“親米マーケット”というものをつくり、そこに
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
偶々たまたまむかし、ひょうきんな洋傘屋こうもりがさやあって、赤い大きな目じるしのこうもり傘を、屋上高くかかげたことが、うち晴れた空の下に、遠く雷門からこれを望見することが出来たといっても、誰ももう
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)