“こうじむろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
麹室100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母屋おもやの裏手に突き出して建てた二間で、主人の勘五郎に案内させて、縁側の下にこしらえた穴倉も見せて貰いましたが、そこはかつての麹室こうじむろか何かであったらしく
その名のとおり、麹室こうじむろのもやし豆のようにどこもかしこもひょろりと間のびがしていて、浅黒い蔭干面かげぼしづらが、鷺のようにいやにひょろ長い首のうえにのっかっている。
麹室こうじむろの中へ縛られたような何ともいわれぬいやな気持で、しばらくは我慢をもしましたそうな。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)