“げんせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
源盛12.5%
現世12.5%
元成12.5%
元政12.5%
厳政12.5%
厳正12.5%
嚴正12.5%
芫菁12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折りえぼしに、卯ノ花おどしの、背のたかいその姿を、信濃坊源盛げんせいは遠くからふりむいて。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、源盛げんせいの方へいった。あたかも、これまでには何の功もあげていないかのようにである。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
産児制限論者は勿論、現世げんせいの人々はかういふ言葉に微笑しないわけにはゆかないであらう。人口過剰に苦しんでゐる僕等はこんなにたくさんの人間のゐることを神の愛の証拠しようこと思ふことは出来ない。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
現世げんせいは実に大川おほかはさへ刻々に工業化してゐるのである。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
(去来は儒医二道に通じた上、「乾坤弁説けんこんべんせつ」の翻訳さへ出した向井霊蘭むかゐれいらんを父に持ち、名医元端げんたんや大儒元成げんせいを兄弟に持つてゐた人である。)なほ又次手ついでに一言すれば、芭蕉は一面理智の鋭い
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
僕は世捨人になりおほせなかつた芭蕉の矛盾を愛してゐる。同時に又その矛盾の大きかつたことも愛してゐる。さもなければ深草ふかくさ元政げんせいなどにも同じやうに敬意を表したかも知れぬ。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
城内の賊の中に、厳政げんせいという男があった。これは方針をかえる時だとさとったので、ひそかに朱雋に内通しておき、賊将張梁の首を斬って
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
梅子は令嬢の教育地が京都だから、あゝなんぢやないかと推察した。あには東京だつて、御前おまへた様なのばかりはゐないと云つた。此時ちゝ厳正げんせいかほをして灰吹はいふきたゝいた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
何方かと謂へば、父子の反目に就いて些とも頓着とんちやくしなかツたといふ方が適當てきたうだ。好く謂ツたら嚴正げんせい中立態度ちうりつないどで、あへて子爵の味方をするのでも無ければ、また周三に同情を寄せるでも無かツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
単膏という札がってあります。水銀とか、芫菁げんせいとか、それぞれ薬を入れて煉るのです。よく膏薬べらといいますが、なかなかしっかり出来ていて、それでよくしないます。まあ今のナイフのようです。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)