“げんざん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
見参79.4%
元山5.9%
見參5.9%
元槧2.9%
原山2.9%
現参2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの里の太夫というもの——京美人の粋といったようなものにも、おれだって見参げんざんしていないという限りはない。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
英国産の金巾カナキンを先頭とする欧米商品は日本商人の独占的仲介を経て釜山ふざんから、元山げんざんから、旧朝鮮を揺動かしつつあったくせに、依然日本以外の国にたいしては厳として門戸を閉じていたから
撥陵遠征隊 (新字新仮名) / 服部之総(著)
次に三十巻全備の本に宋槧そうざん元槧げんざんとがある。彼は北条顕時が求め得て金沢文庫に蔵してゐたもので、北宋所刊のものたる証迹が明である。蘭軒はこれを見るに及ばなかつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
十二月には元槧げんざん金翼方きんよくはうの影写が功ををはつた。是も亦次年元日の詩の註に見えてゐる。原本は多紀氏聿脩堂いつしうだうの蔵する所である。蘭軒が其抄本に跋したのは十二月三日である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
赤色の彗星すいせいが現れたり、風もない真昼、黒旋風こくせんぷうが突然ふいて、王城の屋根望楼を飛ばしたり、五原山げんざんの山つなみに、部落数十が、一夜に地底へ埋没してしまったり——凶兆ばかり年ごとに起った。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところが——ここでまた新しい心の活作用に現参げんざんした。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)