“元槧”の読み方と例文
読み方割合
げんざん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次に三十巻全備の本に宋槧そうざん元槧げんざんとがある。彼は北条顕時が求め得て金沢文庫に蔵してゐたもので、北宋所刊のものたる証迹が明である。蘭軒はこれを見るに及ばなかつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
十二月には元槧げんざん金翼方きんよくはうの影写が功ををはつた。是も亦次年元日の詩の註に見えてゐる。原本は多紀氏聿脩堂いつしうだうの蔵する所である。蘭軒が其抄本に跋したのは十二月三日である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)