“けんざん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ケンザン
語句割合
乾山26.9%
嶮山23.1%
見参15.4%
見山11.5%
峴山7.7%
險山3.8%
検算3.8%
犬山3.8%
見參3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なお個人作家としては仁清にんせい乾山けんざん木米もくべい等もっとも崇敬の的となり、好事家こうずか識者の間に重きをなしております。
近作鉢の会に一言 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
峨峰がほう嶮山けんざんかこまれた大湖たいこだから、時々とき/″\さつきりおそふと、このんでるのが、方角はうがくまよふうちにはねよわつて、みづちることいてゐた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
前田利家はこの戦以前に信長の怒りにふれている事があったので、その償いをするのは此時と計り、ただちに敵の首を一つ得て見参けんざんに容れたが信長は許さない。
桶狭間合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
講釈師見山けんざんが、田宮坊太郎の先祖を「北朝の忠臣」なんて臆面もなくやったり、浪花節の燕月えんげつが「テームス河の上流に於て、海の藻屑と消え果てたり」なんて、新人ってうなるのを聴いて
青バスの女 (新字新仮名) / 辰野九紫(著)
強い馬と、精猛な兵とを、五百余騎そろえて射手いてをその中にまじえ、敵の囲みを破ったら、まず峴山けんざんへ上るがよい。必ず敵は追撃して来よう。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小木せうぼくえだ諸共もろともたほして猛進まうしんするのであるから、如何いかなる險山けんざん深林しんりんくわいしても、まつた進行しんかう停止ていしせらるゝやうなうれひはないのである。
鐵車てつしやは、險山けんざん深林しんりん何處いづくでも活動くわつどう自在じざいだが、このすなすべりのたにだけでは如何どうすること出來できぬのである、萬一まんいちして、非常ひじやうちからで、幾度いくたび車輪しやりん廻轉くわいてんしてたがまつた無效むだだ。
附けて買ってしまえ。第一手段に失敗したら第二手段、第二手段に失敗したら第三手段……。第十手段まで行くうちには、必ず成功するように検算けんざんはしてあるからねえ
犬山けんざん方面まで動いて参りました
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
靜岡しづをかから、すぐに江尻えじり引返ひきかへして、三保みほ松原まつばら飛込とびこんで、天人てんにん見參けんざんし、きものをしがるつれをんなに、羽衣はごろも瓔珞えうらくをがませて、小濱こはま金紗きんしやのだらしなさを思知おもひしらさう、ついでに萬葉まんえふいんむすんで
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)