“けいしよく”の漢字の書き方と例文
語句割合
景色100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
絶大の景色けいしよくに対する時に詞句全くつくるは、即ち「われ」の全部既に没了しさられ、恍惚としてわが此にあるか、彼にあるかを知らずなり行くなり。彼は我をぬすみ去るなり、否、我は彼に随ひ行くなり。
松島に於て芭蕉翁を読む (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
東京にゐる頃にはさうも思はなかつたが、住むでみると奈良は景色けいしよくがよく、景色けいしよくがよくないところにはきまつて古蹟があつて、遊ぶには恰好な土地だなと野尻氏は思つた。
振つて追立るなれば其の危うさは目もくるめき心もきゆるばかりなりあはれかゝ景色けいしよく再びとは來られねば心のどかに杖を立て飽までに眺めんと思ふに其甲斐なし命一ツ全きを
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)