“くずは”の漢字の書き方と例文
語句割合
葛葉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
オドオド顫えながら答えたのは、秀次の愛妾葛葉くずはの方が、この頃になって召しかかえた、十七の処女おぼこらしい侍女であった。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「——明日中に、兵馬の用意をととのえおけ。行く先は、摂津せっつ葛葉くずはぞ」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
葛葉くずはの二関の他は、関所ことごとく開放し、商売往来のついえをはぶき、また元亨元年の夏、大旱だいかんあって地を枯らし、甸服でんぷくの外百里の間、赤土せきどのみあって青苗せいびょうなく、餓莩がひょう巷に横仆よこたわり
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
姫君様にもつとにご存知の、摂州葛葉くずはの荘園において、地下侍じげざむらいども代官にそむき、合戦に及びおりまするが、その合戦に兵を送って、鎮定するまでの話よと、その雑兵めは申しましたが……
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)