“くすりばこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薬筥37.5%
薬箱37.5%
藥箱25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
胸は押しつけられ、腹は幽かにつき出し、宝石あるいは薬筥くすりばこをささえた両の手は力強く肉付けられている。しかし最も美しい形は頭部を横から見た所である。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
松蔵まつぞうは、うたうたいとなりました。かつて、おじいさんがそうであったように、脊中せなかに、ちいさな薬箱くすりばこって、バイオリンをきながら、らぬ他国たこくたびしてあるいたのです。
海のかなた (新字新仮名) / 小川未明(著)
みんなごろ/\してんでればかり藥箱くすりばこつて醫者いしや送迎おくりむけえしたな、隣近所となりきんじよ一軒毎えつけんごめらやくにやたねえだから、いや本當ほんたうだよ、ら十五んち下痢くだつてなほつたがつよかつたかんな、いやつええともまつた
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)