“きりふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
切斑60.0%
斬伏20.0%
桐生10.0%
霧降10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まっ先にきた小桜縅こざくらおどしのよろい着て葦毛あしげの馬に乗り、重籐しげどうゆみを持ってたかの切斑きりふを負い、くわがたのかぶとを馬の平首につけたのはあれは楠正行くすのきまさつらじゃ」
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
と叫ぶうち手近き役人を二三人、抜き合せもせず斬伏きりふせぬ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
畫人武清上州桐生きりふ遊候時あそびそろとき、桐生の何某なにがし申候には、數年玉池ぎよくちへ詩を直してもらひにつかはさふらども兎角とかく斧正ふせい麤漏そろうにて、時として同字などある時もありてこまり申候、これよりは五山へ願可申候間ねがひまうすべくそろあひだ
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
「ウウム、陽明門の登り竜と下り竜が、夜な夜な水を飲みに出るというなら、この、おれの彫った馬は、その竜を乗せて霧降きりふりの滝をとび越せッ!」
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)