“きょうざん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
峡山37.5%
夾山12.5%
京山12.5%
仰山12.5%
匡山12.5%
挟山12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信玄の政治的手腕は、あの峡山きょうざんの国にありながら、実によく諸国の内部へまで喰いこんでいる。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「もう間に合いません。敵は夾山きょうざんの谷にたむろして、こっちの輸送隊を襲い、毎日の兵糧はみんな奴らに奪われているので」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
孟獲は夾山きょうざんへ向った。そしてまずここにたむろしている敵の馬岱を殲滅しようと考えて来たのであったが、何ぞ計らん、すでに蜀兵の影は一箇も見えなかった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正面から馬琴に怨声を放って挑戦したのは京山きょうざん一人であったが、少なくも馬琴が作者間に孤立していて余り交際しなかった一事に徴するも
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
彼は暖かい同情をもって、宋の末山尼了然まつさんにりょうねんがいかに志閑しかん禅師を教化したか、また仰山きょうざんの弟子妙信尼みょうしんにがいかに十七僧に痛棒を喰らわせたかを語った。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
その時ぎょく匡山きょうざんの寺へいって勉強していた。ある夜初更しょこうのころ、枕にいたところで、窓の外で女の声がした。
阿英 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
「降雲奪取光明術。きわめて易い初期の術じゃ——お婆それではお前に訊くが、挟山きょうざん飛天とはどんな術じゃ?」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)