“きつねごうし”の漢字の書き方と例文
語句割合
狐格子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
外の雨戸のほかに、この座敷には狐格子きつねごうしの丈夫な障子がまた一枚あります。その格子戸を立て切ると竜之助は、二箇所ほどピンと錠をおろしてしまいました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
渓流は細いが、水は清冽で、その辺は巨大な岩石が重畳ちょうじょうしており、くすまじって大榎おおえのきの茂っている薄暗い広場があって、そこにおあつらえ通りささやかな狐格子きつねごうしのついた山神さんしんほこらがある。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
こう祈って顔を上げて見ると、社殿の縁先狐格子きつねごうしの前に一人の老人が腰かけていた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)