“かんぼたん”の漢字の書き方と例文
語句割合
寒牡丹100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
○東京の牡丹ぼたんは多く上方かみがたから苗が来るので、寒牡丹かんぼたんだけは東京から上方の方へ輸出するのぢやさうな。このほかに義太夫ぎだゆうといふやつも上方から東京へ来るのが普通になつて居る。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
駒形こまがたの、静かな町を、小刻みな足どりで、御蔵前おくらまえの方へといそぐ、女形おやま風俗の美しい青年わかもの——鬘下地かつらしたじに、紫の野郎帽子やろうぼうしえり袖口そでぐちに、赤いものをのぞかせて、きつい黒地のすそに、雪持ゆきもち寒牡丹かんぼたん
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
つと割れば笑みこぼれたり寒牡丹かんぼたん
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)