“からすがね”の漢字の書き方と例文
語句割合
烏金100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨桐はじめ烏金からすがねの絶倍で、しばしばかいがんに及んだのみか、卒業も二年ばかり後れたけれども、首尾よく学位を得たと聞いて、親たちは先ず占めた、びきで、あおたんのつかみだと思うと
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかるにお房は、彼の財布さいふにはそこが無いものと思ツて、追續おツつぎ/\/\預算以外の支出を要求して、米屋八百屋の借をはらはせたり、家賃やちんの滯をめさせたり、まとまツて幾らといふ烏金からすがねくちまで拂はせた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
さて小石川服部坂の旗本深見新左衛門、盲人宗悦に借りた烏金からすがねが返金できずつい斬り棄ててしまう。この宗悦の娘で富本の師匠たる豊志賀とよしがが、新左衛門の遺子で十八も年下の新吉と同棲する。