“かつらぎざん”の漢字の書き方と例文
語句割合
葛城山100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌日は吉野路よしのじを通って、五条橋本ごじょうはしもとなど云う処をてそのかごとりと云う山の辻堂つじどうで一泊し、十日になって紀州路きしゅうじから泉州せんしゅう牛滝うしたきと云う処へ越え、それから葛城山かつらぎざんへ往った。
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
八月の六日になって、河野は大和の葛城山かつらぎざんへ登ってその頂上で修練を始めた。草の上に安坐趺跏あんざふかして、おのれの精神を幽玄微妙ゆうげんびみょうさかいに遊ばしている白衣びゃくえを着た河野の姿は夜になってもうごかなかった。
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)