“かしらぶん”の漢字の書き方と例文
語句割合
頭分100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「その十兵衛様が、誰かこの中の、頭分かしらぶんの者に会いたいということで、おらと一緒に、そこまで来ておりますが……七内様、行ってお会いなさいますか」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頭分かしらぶんになると皆人相がいい。何んとかという殺人鬼など、もっとも深切な銀行員、小間物屋の如くであったと云うし、今でも大きい泥棒は大抵堂々と上流に住んでいる。
傾城買虎之巻 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
私の父は側役そばやくといって、君侯のそばで用を弁じる者即ち小姓の監督をし、なお多少君侯に心添えもするという役で、外勤めの者の頭分かしらぶんというのと同等に待遇されていた。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)