“かしどり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
橿鳥53.8%
樫鳥46.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一緒にえのきの実を集めたり、時には橿鳥かしどりの落して行った青いの入った羽を拾ったりした少年時代の遊び友達の側へ帰って行った。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
弟はまた弟で、えのきの実の落ちた裏の竹藪たけやぶのそばの細道を遊び回るやら、橿鳥かしどりの落としてよこす青いの入った小さな羽なぞをさがし回るやら。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
われわれは、この映画を見ることによって、われわれ自身が森の樹間をかける山鳩やまばと樫鳥かしどりになってしまうのである。
からすうりの花と蛾 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
樫鳥かしどりや、木つつきや、島じゅうを木づたい鳴きかわす鳥のなかでひよどりの声がことによくこだまにひびく。なに鳥か大杉の梢で玉のを投げるように鳴く。
島守 (新字新仮名) / 中勘助(著)