樫鳥かしどり)” の例文
もう、私はあなたのジエィン・エアぢやなくつて、道化だうけの着物を着たお猿か——借物の羽根をつけた、樫鳥かしどりになつてしまひます。
祈りえた時、わらい声が風にゆれる高い葉の中に舞い上がった、それは眼に見えぬ鳥がそこにいて、樫鳥かしどりのように嘲けり鳴いているかと思われた。
(新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
われわれは、この映画を見ることによって、われわれ自身が森の樹間をかける山鳩やまばと樫鳥かしどりになってしまうのである。
からすうりの花と蛾 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
樫鳥かしどりや、木つつきや、島じゅうを木づたい鳴きかわす鳥のなかでひよどりの声がことによくこだまにひびく。なに鳥か大杉の梢で玉のを投げるように鳴く。
島守 (新字新仮名) / 中勘助(著)
樫鳥かしどり——のべつ黒装束で、見苦しい奴だ、黒つぐみって。
樫鳥かしどり山鳩やまばと山鴫やましぎのような鳥類が目にも止まらぬような急速度で錯雑した樹枝の間を縫うて飛んで行くのに、決して一枚の木の葉にも翼を触れるような事はない、これは鳥の目の調節の速さと
からすうりの花と蛾 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
これは書物で読んだことだが、樫鳥かしどり山鳩やまばと山鴫やましぎのような鳥類が目にも止まらぬような急速度で錯雑した樹枝の間を縫うて飛んで行くのに、決して一枚の木の葉にも翼を触れるような事はない。
烏瓜の花と蛾 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)