“おもてむき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
表向68.3%
公然14.3%
表面9.5%
公向3.2%
1.6%
公式1.6%
公表1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学校の規則もとより門閥もんばつ貴賤きせんを問わずと、表向おもてむきの名にとなうるのみならず事実にこの趣意をつらねき、設立のその日より釐毫りごうすところなくして
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
替はりを拵え、公然おもてむき、暇とるまでは、奥様の肝癪玉を、正月の、餅花位に思ふてゐよう。それにしても、吉蔵だけは、よい事をしやるじやないか。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
しかし今度のは——こう謂っちゃさもしい様ですが——礼金が欲しさに働きましたので、表面おもてむきはともかく、謂わば貴下に雇われたもおなじでございます。
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
殊更殺された相手は評判の悪い無頼の青年であつた。ので高木は母とともに長井のいへて、何分の沙汰が公向おもてむきからある迄は、当分其儘にして、手を着けずに置くやうにと、父をさとした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
まだおもてむきにはいたしませんがネ。一夫一婦の大礼もあげ。私しの財産でこの家も買いましたし。召仕いの者も皆里から連れて参りましたのです。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
大家楢屋の養子になれそうだ、その公式おもてむきの初会見が、娘の父親と行われる、——という今日になって自分を狙う、服部兄妹がこの地へ来たという。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
もとより看板をかけての公表おもてむき商買しょうばいでなかったせいか、うらないたのみに来るものは多くて日に四五人、少ない時はまるで筮竹をむ音さえ聞えない夜もあった。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)