“おほつなみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大海嘯75.0%
大津浪25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私達は既に益田の方で萬壽年中の大海嘯おほつなみのことを聞き、あの萬福寺の前身にあたるといふ天台宗の巨刹安福寺すら、堂宇のすべてが流失したことを聞いて來た。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
清の弟に福二といふ人は海岸の田の浜へ婿に行きたるが、先年の大海嘯おほつなみに遭ひて妻と子とを失ひ、生き残りたる二人の子と共に元の屋敷の地に小屋を掛けて一年ばかりありき。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
津浪つなみとはなみすなはみなとあらはれる大津浪おほつなみであつて、暴風ぼうふうなど氣象上きしようじよう變調へんちようからおこることもあるが、もつとおそろしいのは地震津浪ぢしんつなみである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
この崩壞ほうかい結果けつか有明灣ありあけわん大津浪おほつなみおこし、沿岸地方えんがんちほうおい合計ごうけい一萬五千人いちまんごせんにんほどの死者ししやしようじた大事件だんじけんもあつたので、原因げんいん輕々かる/″\しく斷定だんていすることはつゝしまねばならぬ。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)