“おだいば”の漢字の書き方と例文
語句割合
御台場100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竿釣にも色〻ありまして、明治の末頃はハタキなんぞという釣もありました。これは舟の上に立っていて、御台場おだいばに打付けるなみの荒れ狂うような処へはりほうって入れて釣るのです。
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
膳の上を見ると、ぜにのない癖に二三品御菜おかずをならべている。そのうちにさかなの焼いたのが一ぴきある。これは何と称する肴か知らんが、何でも昨日きのうあたり御台場おだいば近辺でやられたに相違ない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
やまおきに並んで泛ぶこれも無用なる御台場おだいば相俟あいまって、いかにも過去った時代の遺物らしく放棄された悲しい趣を示している。