“おおがね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大金63.6%
大鐘18.2%
大鉦9.1%
洪鐘9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それだけでげすか。……井戸掘りに行きさえすれば、何かあっしに、大金おおがねの授かることがあるんでしょうか」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山上、十禅寺の大鐘おおがねは、はやたえまなく鳴りつづけ、ついにここも戦場と化して来た。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
角笛つのぶえを吹き、大鉦おおがねを鳴らし、時には蛮鼓ばんこを打ち鳴らしなどして、南蛮勢は以後毎日のように、陣門の外まで寄せてきた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
口々に鐘供養ぞと言っております。鐘楼の洪鐘おおがねのまわりに仕組まれた足場の上を白く塗った稚児ちごたちが練り出しました。何事をもわきまえぬさまにたゞ晴れがましく練り行く稚児たち。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)