“うらじろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
裏白100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある家庭で歳末に令嬢二人母君から輪飾りに裏白うらじろとゆずり葉と御幣ごへいを結び付ける仕事を命ぜられて珍しく神妙にめったにはしない「うちの用」をしていた。
雑記帳より(Ⅰ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
それは唐津の山に無尽蔵に生じる植物、歯朶しだまたは裏白うらじろとも言いますが、藁の代りにこれを用いるそうです。
古器観道楽 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
上品なところでは婚礼が済むと、その家の門の前で、裏白うらじろに水をつけて肩衣かたぎぬへ少しずつ注ぎかける——それが身分に応じて、水の代りに「はぜ」を以てすることもある。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)