“うどんや”の漢字の書き方と例文
語句割合
饂飩屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青山高樹町の家（うち）をぶらりと出た彼等夫婦は、まだ工事中の玉川電鉄の線路を三軒茶屋まで歩いた。唯有（とあ）る饂飩屋（うどんや）に腰かけて、昼飯がわりに饂飩を食った。
みみずのたはこと (新字新仮名) ／ 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
饂飩屋（うどんや）の饂飩の中に、牛の足が蹄（ひづめ）を上向けて刺さっていた。すると、また、彼は肩を叩かれた。
上海 (新字新仮名) ／ 横光利一(著)
もとより気の利（き）いた料理屋などのある町でないのは分っていたから一時のしのぎに体をぬくめさえすればいいのでとある饂飩屋（うどんや）の灯を見つけて酒を二合ばかり飲み狐（きつね）うどんを
蘆刈 (新字新仮名) ／ 谷崎潤一郎(著)