“うせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
羽扇40.0%
芋銭40.0%
右旋10.0%
雨銭10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
内に情を抑え、外に平静を保たんとするものの如く、そっと両の袖を払い直し、羽扇うせんを膝に持ち直して、さらに語をついだ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから少し方面はちがうがあまり評判のよくなかった芋銭うせんの「石人せきじん」などからも何事かを教えられた。まだ外にも数えてみれば存外あるかもしれない。
帝展を見ざるの記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
仏の三十二相の第二は螺髪らほつ右旋うせん、その色紺青(『方広大荘厳経』三)、帝釈たいしゃく第一の后舎支しゃし、目清くして寛に、開いてあり、髪青く長く黒く一々めぐる(『毘耶婆びやば問経』下)。
李小二は、この雨銭うせんの中に、いつまでも、床に這ったまま、ぼんやり老道士の顔を見上げていた。
仙人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)