“いらし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
被入35.7%
被行14.3%
被来14.3%
入来14.3%
被來7.1%
彼來7.1%
被居7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「雨の糸は、われを今、十年の昔に………なんなの、これが小説なの。勉強して被入いらしつたんでせう。すみませんでしたね。」
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
一枚だけ殘して雨戸を閉め、散亂ちらかつた物を丁寧に片寄せて、寢具も布き、蚊帳も吊つた。不※靜子は、「智惠子さんとこ被行いらしたのかしら!」
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
いいえ、ホンの少許すこしですから……アノ、明日でも被来いらしつて下さいませんか? 何卒どうぞ。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『おやう。まあ甚麽どんなにかうちぢや御世話様になりましたか。ほんとに遠い所をよく入来いらしつた。まあ/\お二人共自分の家へ来た積りで、ゆつくり見物でもなさいましよ。』
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『何處から見てゐたの?……今日はお客樣が被來いらしたからうしたの。お前さんの家でもお客さんが行つたらお茶を出すんでせう?』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『この次に。』と智惠子は沈着おちついた聲で言つて、『貴女も早くお歸りなすつたが可いわ。お客樣が被來いらしつたぢやありませんか。』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『否、ホンの少しですから……あの、明日でも彼來いらしつて下さいませんか? 何卒どうぞ。』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『今日隨分長く學校に被居いらしたわね。貴兄あなた智惠子さんに逢つたでせう?』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)