“いつたび”の漢字の書き方と例文
語句割合
五度100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
知らずや、貫一は再度の封をだに切らざりしを——三度みたび五度いつたび七度ななたび重ね重ねて百通に及ばんとも、貫一は断じてこの愚なる悔悟を聴かじとこころを決せるを。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
民也はここのツ……十歳とおばかりの時に、はじめて知って、三十を越すまでに、四度よたび五度いつたびたしかに逢った。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
五度いつたびここへやって来るものと助役は睨んでいるに違いない——そう思うと吉岡は一層身内が引緊ひきしまる様な寒気を覚えて、外套の襟に顔を埋めながら助役の側へ小さくなってしまいます。
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)