“いちねん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一年56.5%
一念30.4%
一捻13.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身は桜町家さくらまちけ一年いちねん幾度いくどの出替り、小間使こまづかひといへば人らしけれど、御寵愛ごてうあいには犬猫いぬねこ御膝おひざをけがす物ぞかし。
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それが主人しゅじんからなくって、かわいそうにころされてしまいましたが、主人しゅじんのためをおも一念いちねんくびのこって、んでいって、大蛇おろちをかみころしてしまったのです。
忠義な犬 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
膝に着いた手をうしろへ引き、煙管を差置いて箱の中の粉を一捻いちねんし、指を仰向あおむけて、前へ出して、つらりと見せた。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)