“いそり”の漢字の書き方と例文
語句割合
五十里100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
辻潤つじじゅん禿頭はげあたまに口紅がついている。浅草のオペラ館で、木村時子につけて貰った紅だと御自慢。集まるもの、宮島資夫すけお五十里いそり幸太郎、片岡鉄兵、渡辺渡、壺井繁治、岡本潤。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
帰りの坂道で五十里いそり幸太郎さんにう。この涼しいのに尻からげ。セルの着物に角帯。私は下宿にもどる気もしないので、動坂へ出て、千駄木町の方へ歩く。涼やかな往来を楽隊が行く。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
今日は隣の八畳の部屋に別れた男の友達の、五十里いそりさんが越して来る日だ。私は何故か、あの男の魂胆がありそうな気がして不安だった。——飯屋へ行く路、お地蔵様へ線香を買って上げる。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)