“いきりょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
生霊100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜雨やうあきさむうしてねむりらず残燈ざんとう明滅めいめつひとり思うの時には、或は死霊しりょう生霊いきりょう無数の暗鬼あんきを出現して眼中に分明なることもあるべし。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
市子は梓の弓を鳴らして、生霊いきりょう死霊しりょうの口寄せをするもので、江戸時代の下流の人々には頗る信仰されていたのである。
半七捕物帳:58 菊人形の昔 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
なにしろそれから二日の間に、かれの姿はいっそうみじめなものとなって、生霊いきりょうのように、ふらりと現れたのが二軒茶屋——玉造たまつくりの東口なのである。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)