鑑賞力なくして習字する勿れかんしょうりょくなくしてしゅうじするなかれ
芸術の中でも、絵画は努力次第で一寸楽しめる境地までは漕ぎつけることが出来るものであるが、書道となるとなかなかに至難である。現代人が書と漢字を等閑に付しているのは、要するにわからないからである。しからば、志の徒はいかにして書き練達するかという …