寒い夜の自我像さむいよのじがぞう
恋人よ、その哀しげな歌をやめてよ、 おまへの魂がいらいらするので、 そんな歌をうたひだすのだ。 しかもおまへはわがままに 親しい人だと歌つてきかせる。 ああ、それは不可ないことだ! 降りくる悲しみを少しもうけとめないで、 安易で架空な有頂天 …
題名が同じ作品
寒い夜の自我像 (新字旧仮名)中原中也 (著)